【初心者でもできる】ECデザインの教科書 Photoshop編Part.1

藤井

f design office代表 藤井
デザインが得意なWebマーケター
実務案件は4年で300件以上
現Webデザインスクール講師、元塾講師

目次

はじめに

デザインをする際にこんな悩みありませんか?

  • ECデザインを始めたいけれど、Photoshopの機能が多すぎる…
  • 何から覚えればいいかわからない…
  • いまいちきれいに作れない…

この「ECデザインの教科書」シリーズでは、
初心者さんが最短で習得できるテクニックを体系的に解説します

生産性急上昇!Photoshopの必須機能3選

今回は作業スピードと修正対応力を劇的に向上させるPhotoshopの必須機能3選をご紹介します。

ECデザインの案件では、

  • セール用にバナーを10種類作って
  • この商品(10バリエーション)の写真を差し替えて

といった急な依頼が日常茶飯事です。
これから紹介する3つの機能は、そんな現場でプロが使っている「三種の神器」とも言える機能です。
これらを使いこなすだけで、作業時間は半分以下、修正にかかるストレスも激減します。

1、修正に強い「スマートオブジェクト」

初心者が一番最初に覚えるべき機能、それが「スマートオブジェクト」です。
これは画像を元の画質を保ったまま保護する状態のことです。

YouTube
【Photoshop】スマートオブジェクトとラスタライズの違い YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。

通常、Photoshopで画像を配置し、それを小さく縮小した後に「やっぱり大きくしたい」と拡大すると、
画像はぼやけて劣化してしまいます。

しかし、スマートオブジェクトに変換しておけば、
何度拡大・縮小を繰り返しても画質劣化しづらくなります(=非破壊編集)。

スマートオブジェクトの目印

画像レイヤーのサムネイルに「スマートオブジェクトマーク」がついているかどうかを確認してみてください。

スマートオブジェクトへの変換

スマートオブジェクトへの変換方法は、「対象のレイヤーを右クリック」し、
「スマートオブジェクトに変換」を選択で可能です。

ECデザインでの活用シーン

シーン内容
商品画像のレイアウト調整商品の配置を試行錯誤する際、サイズを大きくしたり小さくしたりを繰り返しても、商品写真のクオリティを維持できます。
バナーのサイズ展開大きなメインバナーで作ったデザインを、小さなサイドバナー用に縮小して流用する際にも便利です。

使い方のポイント

画像をカンバスに配置したら、まずはレイヤーパネルでその画像のレイヤーを右クリックし、
「スマートオブジェクトに変換」を選びましょう。

また、画像は大きいサイズの時点(=縮小する前)で変換しておくことをおすすめです。

これはスマートオブジェクトのサムネイルをダブルクリックして元のデータを復元する際に、
大きいサイズのデータを復元できるほうが便利だからです。

2、作業効率が飛躍する「アートボード

「PC用のデザイン」と「スマホ用のデザイン」、あるいは「Instagram用のバナー」と「X用のバナー」。
これらを別々のファイルで作っていませんか?

「アートボード」機能を使えば、1つのPhotoshopファイル(.psd)の中に、
複数のカンバス(画面)を並べて管理できます。

アートボードの使用

ECデザインでの活用シーン

シーン内容
レスポンシブデザインの検討PC版とスマホ版のデザインを左右に並べて作業できるため、情報の優先順位や文字サイズの見え方を同時にチェックできます。
パーツの使い回しが爆速に文字や商品画像を隣のアートボードへドラッグ&ドロップするだけで複製・移動できます。ファイルを行き来するストレスから解放されます。

使い方のポイント

新規作成時に「アートボード」にチェックを入れるか、
ツールバーから「アートボードツール」を選択して画面上をドラッグすると追加できます。
ただしデータが重くなりすぎる場合は適度にデータを分けましょう。

3、画像の細かい加工に重宝する「ブラシツール」

ブラシといえば何かを描く道具ですが、「ブラシツール」は絵を描くためだけの機能ではありません。
ECデザインでは、商品写真の切り抜きを馴染ませたり、部分的に影を足したりと、
クオリティを左右する「仕上げ」の工程で必ず使用します。

ECデザインでの活用シーン

シーン内容
切り抜きの微調整(ハード円ブラシ)自動選択ツールで切り抜いた商品画像の境界線がガタガタしている時、ブラシツールを使ってマスクを塗ることで、滑らかで自然な切り抜きに修正できます。
画像の不要な部分を隠す(ソフト円ブラシ)被写体の輪郭が背景と馴染んでいない場合などに馴染ませることができます。

使い方のポイント

ソフト円ブラシ:フチがふわっとしているブラシ。髪の毛や影など、背景と自然になじませたい時に使います。
ハード円ブラシ:フチがくっきりしているブラシ。商品ボトルの輪郭など、パキッと見せたい境界線の修正に使います。

Part.1 まとめ

今回は、ECデザインを始める前の土台となる「機能」に焦点を当てました。

  1. スマートオブジェクトで画質劣化を防ぐ
  2. アートボードで複数デザインを俯瞰する
  3. ブラシツールで画像を加工、修正する

次回の「Part.2」では、ECサイトの主役である「商品画像」にフォーカスします。
「暗い写真を明るくしたい」「背景を広げたい」「余計なものを消したい」といった悩みを解決する写真補正テクニックを解説します。

藤井

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